丸馬場創世記 第8話 It should be all right
どんな業界においても言えることだと思うけれど、
新造、新設することに比べて維持、メンテナンスは軽視されやすい。
やっぱり「新しくこれ出来ましたー!」っていうのは成果として認識しやすいからね。
それが花形になるのは仕方ないことだ。
当たり前にそれらを利用し続けることができるのは、維持管理ができてこそで
維持管理をするにはある程度の資源(ヒトモノカネ時間)を必要とするということを
忘れてはいけない。
そして、それはめんどくさいことなのである。
どこまでメンテナンスをしやすくするかということ考えて設計することが大切だと
経験しているので、この丸馬場作りにおいてもどこまで簡単に短時間でメンテできるか
を考えていた。
馬場は使っていれば、当然蹄跡ができるし
徐々にクッションも減っていく
クッション層の下に敷いた青いネットが見えてきたら、蹄跡の両側を均すタイミングだ。
蹄跡の外側にできる山が淵の丸太を超えなくなった時点で、クッション材の補充が必要になる。
蹄跡を均すのは10~15分ほどでできるし、その頻度は週1程度で大丈夫そうだ。
クッション材を補充する頻度は未だわからないけれど、作業時間は30分かからないので悪くない。
あ、対雨性能について書くの忘れてた。
しばらく雨が降っていないけれど、丸馬場が完成したころは梅雨真っただ中だった。
雨で湿っていても使える馬場でなければ、作った意味がない。
豪雨上がりで乗った時は、ドキドキでしたよ。
結果として、大丈夫なようだった。
ようだったというのは、雨上がりの状況で乗ることを繰り返したらどうなるかわからないということ。
湿っているときのほうが蹄跡ができるのは早い。馬場のメンテナンスの頻度も高くなる。
やっぱり雨は嫌だ。
ただ実際には、そんな天気ばかりではないから、
大丈夫、きっと。
概ね、期待通りの性能を発揮してくれた丸馬場。
次回は反省点について…
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